【高額医療費軽減】高額な医療費を軽減する高額療養費制度とは?
<30万円の自己負担を9万円にできる>
高額療養費とは、1カ月に掛かった自己負担額が高額になった場合に、自己負担限度額を超えた金額が、後で払い戻される制度です。
自己負担限度額は、年齢と所得等によって異なってきます。また自己負担額を世帯で合算することも可能です。例えば月収25万円の世帯で10万円の治療費がかかった場合、4万2000円があとで払い戻されます。
下記に自己負担限度額の目安をまとめたので参考にしてください。
父が79才のときに、水頭症の手術をし5日間入院しました。総医療費は77万4900円
でしたが、実際に支払った額は5万7600円でした。この5万7600円も医療保険に加入していたので、手術給付金の10万円で賄えました。(下記表の70才以上、標準月額報酬28万円未満、外来・入院(世帯) 5万7600円に該当します)
<70才未満の場合>
所得区分: 自己負担限度額:
・月額83万円以上 25万6000円+(総医療費‐84万2000円)×1%
・月額53万円~79万円 16万7400円+(総医療費‐55万8000円)×1%
・月額26万円~50万円 8万100円+(総医療費‐26万7000円)×1%
・月額26万円以下 5万7600円
・被保険者が市町村税の非課税者 3万5400円
<70才以上の場合>
所得区分: 自己負担限度額:
外来(個人) 外来・入院(世帯)
・標準報酬月額28万円以上 5万7600円 8万100円+(医療費‐26万7000円)×1%
・標準月額報酬28万円未満 1万4千円 5万7600円
・低所得者 Ⅱ住民税非課税世帯 8000円 2万4600円
Ⅰ住民税非課税世帯 8000円 1万5000円
父の場合、手術給付金と同じ医療保険で入院給付日額6000円(入院1日目から支給)に加入しており、5日間の入院で3万円の支給がありました。
結果的に手術・入院の収支は、プラス6万3000円でした。
(手術給付金10万円+入院給付金3万円)- (自己負担額5万7600円+保険の対象でない食費とベッドのリネン代:2000円×5日=1万円)
父の手術・入院で、私はこの「自己負担限度額制度」があることを知り、高額な手術や長期入院になっても国の制度は充実しているんだと、自分が加入している医療保険金の見直をして、月額保険料を減額しました。